ここ数年で一番買ってよかった文房具は「板」

前略、

ガジェットも好きだが、ローテクな文房具も好き。

ノートだったりペンだったり、学生時代からいろいろ買い漁り続けている。 その中で、ここ数年で買ったもので一番よかったものを考えたら板だった。

いわゆるクリップボードというやつ。

  • とにかく薄くて軽い
  • そのかわり挟める紙の枚数は少ない(というか挟むというほどしっかり固定してくれない)
  • 裏側のホルダーも2〜3枚くらいしか入らない

とにかく軽くて薄いことに全フリしており、誰でも便利に使える、というものではない。その分、紙を貯め込むではなく、 都度データ化(テキストに起こす、写真撮る)してシュレッダー、という流れを自然につくれるのがよかった。 じっくり考えたい・明日に持ち越したい内容も2〜3枚分厳選すれば保留できるのでちょうどよい。

というわけで皆さんも板買ってください。板。安いし。

近況

ナンバーガールのチケットは無限に用意されない。登山と深夜ドライブは楽しい。気に入らないことがあってもツイッターでキレ散らかしてはならない(自戒)

以上です。

令和初期に於ける生活の知恵

前段

Evernoteにいろいろメモを残すのが半分趣味みたいになっているが、その中に自己流のライフハックみたいなものが散逸しているので、元号変わった記念にまとめておく。時間経ってから見返すと面白そう。

1.アウトプットする

いろいろ考えることはあるが、それをどこかにためておく。こんなふうに人に見せてもいいし、別に見せなくても良いと思う。しかし、時間が経ったときに誰か、少なくとも自分自身がその時の思考を読み取れるくらいにしておくと捗る。巨人だけでなく、自分の肩にも乗ったほうが良い。

2.適度なランダムさを持つ

おっさんになるにつれて、ある程度自分の好みというのは固定されてくるが、同じ著者の本ばかり読んだり、好きな曲ばかり聴き続けるのも虚しい。 定額配信サービスでプレイリストを探す、書店や図書館に行って本棚を眺める、セールになっている本を買う、Twitterで見かけた本を即買うなどなど、偶発的にモノに出会う機会を意図的につくる。

3.「しない」ではなく「する」習慣が重要

昔から本当に家で勉強できない人間だった。ので、自習室やマクドミスドを使い倒し、受験を乗り切った。今も家で仕事や作業は極力しない。出来ないから。自分ができないことは潔く諦めて、できることで代替することを目指す。休日にダラダラしない、ではなく、朝10時には家を出る、というように。

4.三日坊主と一夜漬けを積み重ねていく

指導教官から、一夜漬けでもいいから、密度高くやり、それを積み上げていくことが重要だという言葉をもらった。三日坊主でも同様で、三日はやっているので十分だとすら思う。やらないよりは、やったほうがよい。

5.全ては肯定することから始まる

否定することは簡単だし楽である。他方、肯定することは難しいと同時に重要である。 「人は老いると新しいものを受け入れられなくなるのではない、新しいものを受け入れられなくなると老いが始まるのだ」とはよく言ったものである。

6.記録できることは記録しておく

こまめなメモ、写真をとっておく、それらに位置情報を紐づけておく。買ったもの、捨てたもの、起床・就寝時間、体重、トレーニングメニュー。映画、ライブ、美術展など、触れた作品の感想。自動化できるものは自動化しておくと続く。かつ、それらをなるたけ一箇所にまとめておくとふとした拍子に見返した際にあまりにも面白い。記録しておけば、記憶しておける。

7.長い時間触れるものには投資する

具体的にはPCやペンなど。iPhoneSEを使い続けているあたり一貫性には欠ける。

8.健康と金を損ないすぎないストレス解消法をもつ

ジム通い、読書、サウナあたりがマイブーム

9.各曜日にイベントをもつ

月曜日にヤンマガを読む、水曜日に#cnann0を聞く、木曜日にモーニング読む、金曜日にきのうなに食べた?を見る、日曜日に#annkwを聞く。なんとなく日常に締まりが出る気がする。

2018年の買ってよかったものは、ジェネルン・ドングリ・Google home mini

結論

2018年買ってよかったもの3選は、ロボット掃除機、トゥルーワイヤレスイヤホン、Google home miniです。

ロボット掃除機

安心のAnker社製品その一。「人が普通に暮らしているだけで、こんなにホコリが溜まるんや」と気付かせてくれる。 上位機種のルンバetcと比較した際に劣るのは

あたりだが、ペットを飼っていたり広い部屋に住んでいたりしない限り問題にはならないと思う。 また、この機種が音が静かなのがよく、「テレビとの同居も頑張れるくらい」「別室で動いていると、ほとんど聞こえないくらい」。 日々の家事の時短、働き方改革、ペット替わりなど、様々な角度で本当におすすめ。

トゥルーワイヤレスイヤホン

安心のAnker社製品その二。「イヤホンのケーブルこんなに邪魔やったんや」と気付かせてくれる。 過去にワイヤレスイヤホン(両耳がつながってるやつ)の充電が面倒でいまいち活用しきれなかった記憶と下記のような懸念が頭をよぎりつつも、プライムデーで勢いよく衝動買して正解でした

充電が面倒そう→大丈夫

全く問題無かった。本体(耳に入れるドングリ部分)は3時間程度だが、ケースがバッテリーを兼ねるため、毎日通勤+α程度の使用であれば、1週間に1度も充電しなくてよいくらい。過去のんよりも格段に楽。

音の途切れそう→大丈夫

朝の山の手線で特に問題ないため、ストレスなく使えている

失くしそう→半年大丈夫

5000円切るような商品もあるが、あえて比較的高価なものを買うことで失くさない(という強い気持ち・強い愛)。あと、「外すときは必ずケースに入れる」を徹底するとよい。

Google home mini

store.google.com ニュース流したりやSpotify連携したりでBGMに最適、料理中に声でタイマーを設定可能、天気予報や時刻確認が朝に便利などなど、単体でも使えないことはないが、わざわざ買うほどでは無いと思う。赤外線学習リモコンと連携するなど、家電を操作できる状況を整えると本当に便利。有志作成のどちゃくそ有能サイトを参考にシコシコやるか、そもそも対応しているややお高めの商品を買いましょう。あとminiはすごい頻度で半額セールやってるので待つのが吉。

ソフ・ウィル・ダイ

人はいつか死ぬ。事実、死ぬ。

祖父が、もう永くない。かつてはいつまでも死なないようなバイタリティを感じる人間だったが、その活力は、数年前に病を患って以来、鳴りを潜めた。いや、至って普通の老人であるということがよくわかっただけなのであるが。今にして思えば、祖母が亡くなったことが大きな転換点であった。

おしどり夫婦というのかなんというのか、仲がいいのは知っていたが、ここまでとは思わなかった。夫が妻に先立たれるよりも、妻が夫に先立たれる方が、寿命に与える影響が大きい、というのは聞いたことがあるが、それを地で行く、といったところ。

実家の近所に、祖父の書いた絵が飾ってある。地域の子供達を見守ろう、という趣旨のポスターで、白黒の印刷に塗り絵の要領で描いた絵である。ある区画に複数枚かざってあり、このままいけば、祖父よりも、絵のほうが長生きするだろう。手先が器用な人だった。絵や字がうまく、そのいずれも、孫である自分に遺伝していなかったが、おそらく父にも遺伝しておらず、そもそも遺伝に期待するようなもんでもないが。

祖母の葬儀には、出ることができなかった。遺影に手を合わせたのは、葬儀の数日後である。祖母の遺影の前で手を合わせながら、泣きに泣いた。ドラマのように、涙が溢れてきた経験は、さほど多くない。その後、祖父と二人、煙草を吸った。久しぶりに吸ったと泣きながら笑っていた。細い細い、そして軽い煙草だった。こんなもの女が吸うよな煙草だが、今の自分にはちょうどいい、とも。灰皿が家になかったのだろう、空き瓶に水を張って灰皿の代りにして。二人で一本ずつタバコを吸い終えるまで、お互い、何も喋らなかったように思う。ただ、煙だけが立ち込めていた。思えばあの数分間が、祖父と孫、つまり大人と子供ではなく、男と男として、彼と向き合うことの出来た数少ない機会だったのだろう。あのとき自分の目の前で椅子に腰掛けていたのは、ばあちゃんを亡くして悲しむじいちゃんであると同時に、妻を亡くして泣く夫であった。

ロシアはイルクーツクバイカル湖を訪れた際、湖のほとりの高台に、日本人の墓地があった。祖母の親しい親戚が、シベリアに抑留されていたと聞いていたから、彼が当時親しくしていた友人が、もしかするとこの下に眠っているのかもしれない。そう考えると、人生のめぐり合わせの儚さを感じた気がした。

もうすぐ、ジジイはくたばるだろう。実家を離れて暮らす俺に、無理して葬儀に来なくてもよい、と父親は言う。だからその分、生きている間に、実家に帰る機会があれば、必ず顔を見せるようにしろ、と。このあたりの価値観が擦り合っているのが大変助かる。かつて、祖母の三回忌だったかで、坊主が10分ほど遅刻してきたことがあった。その際、父親の取った行動は、その分お経を短縮するように要求する、であった。無茶苦茶である。そしてそもそも遅刻してくるな。葬儀にしろ、法要にしろ、死者のためではなく、生きているもののために存在するのだと思う。遺影に手を合わせ、故人に思いを馳せるとき、救われるのは死者ではなく、遺された側である。

もうすぐ、祖父は死ぬ。どれくらいあとかはわからないが、俺も、死ぬ。そんな当たり前のことを、こうして言葉にして刻んでおきたい。悲しめるのも、遺された側だけである。

Apple MusicとSpotifyを比較検討して、Apple Musicを選んだ話

結論

Apple MusicとSpotifyを比較した結果、Apple Musicに切り替えた。

前段

最初に、音楽のストリーミングサービスに課金したのは数年前のApple Musicである。その際は邦楽がどうにも弱く、月々の料金を払うほどの魅力を感じなかったので、無料期間で解約してしまった。 その後、今年に入って、Spotifyに登録した。最初は無料で使っていたが、TSUTAYAでしこしこCD借りてこずとも、聴きたい曲を聴きたいときに聴ける利便性は圧倒的で、すぐにプレミアム登録した。3ヶ月100円キャンペーンの存在も大きかった。

ふたたびApple Music

ということでSpotifyで快適な音楽ライフを満喫しているところに、ふたたびApple Musicを無料体験できるという案内が届いた。ちょうどライブに備えて予習をしたかったYUKIの曲がSpotify対応しておらず、ナイスタイミングとばかりに登録してみた。

AppleMusicとSpotifyに彼氏はいるの?年収は?学歴は?

以下の観点で比較した。

曲の充実具合

Apple Musicの方が良い。*1最終的にはこれが決め手である。数年前、最初に登録していたときは記憶にあるだけでも「くるりのアルバムがNIKKIだけしかない」「サカナクションは未収録」*2など色々なんでやねんという感じだったが、今は問題なし。邦楽のカバー範囲はApple Music のが強いと感じる。具体は下記。

蜂と蝶

蜂と蝶

WHOOO

WHOOO

  • OZROSAURUS
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥150

Weekend

Weekend

機能・UI

普通に音楽を聴くだけであればSpotifyに何の不満も無いのだが、過去にiTunesで購入した曲の扱いがやや面倒だった。思えば両親に買い与えてもらった初代iPod nano以降、10年以上iTunesで音楽を管理してきており、そのあたりも「iTunesで一本化できるなら、それで構わない」という判断を後押しした。

その他

おすすめプレイリストやサジェスト機能なんかはSpotifyの方が精度が良いと感じる。Google Home miniとの互換性も、Spotifyは文句無し、Apple Musicはゴリゴリのハックが必要になるのでやってないし、今後も多分やらない。

雑感

どこかの記事で見た「Spotifyは本当に音楽が好きな人間がつくっていることが伝わるサービスである」という言説はほんまそれ、という感じ。が、如何せん「聴きたい曲が聴けるかどうか」問題は大きかった。完。

*1:あくまで自分の趣味範囲内では、Spotifyでは聴けるがApple Musicにはない、という曲はなかった。

*2:「Hey, Siri. サカナクション流して」とかCMやってたあたり、なんでやねん感が引き立つ

披露宴と二次会のスキマ時間銭湯のすゝめ

結論

披露宴と二次会の合間に、銭湯に行け。

ありがたいことに、結婚式に参加させていただく機会が継続してある。累計の参加回数が二桁に達すると、結婚式自体に対する当初の緊張のようなものは薄れてきた。しかし、何度参加しても、幸せそうな新郎新婦を見ながら焼き立てのパンにバターを塗りたくり*1、真っ昼間から酒を呑むのは良いものである。

しかし、毎回毎回微妙に困るのが、披露宴と二次会の間の時間である。進行が押した場合のバッファや新郎新婦の準備時間として、披露宴のお開きから二次会の開始まで、1時間半~2時間程度設けるのが一般的である。会場への移動時間もそれほどかからない場合も多く、ただ待つにはやや長い時間で、手持ち無沙汰になりがちな感がある。

そこで、おすすめなのが「銭湯」である。

メリット

  • 適度にアルコールが抜け、二次会のビールがうまくなる
  • さっぱりする
  • その辺で茶をしばくのとさして変わらない安価で時間を潰せる
  • がっつり休憩できる(半日行事なので、意外と疲れるよね)
  • なんか楽しい!!!(最重要)

タクシーで大江戸温泉物語に行くとかいう愚行*2に走らなければ、安価に済ませることが出来る。タオルがレンタル出来る銭湯も多く、事前の準備も必要ない。せいぜい整髪料くらいだが、なんならコンビニで買えばよい。*3東京や大都市圏は意外と銭湯密度が高く、徒歩数分圏内にあることも多いし、タクシー1メータを許せばほぼ確実にある。

その他

受付・余興・司会etcに当たっている場合はそんな余裕はない。主賓への心遣いの10分の1でいいから、彼ら運営サイドのことを慮る心意気を持つとみんな幸せだと思います。

*1:マーガリン生まれマーガリン育ちのため、バターというだけでテンションが上がる

*2:1回やったけど、1時間で駆け抜けるそれは最高の贅沢であった

*3:今気づいたけど、この点女性は厳しいっすね

シベリア鉄道/スタカーン/スケベ/さようなら

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学生時代、シベリア鉄道に乗った。進行方向は東西逆で、途中イルクーツクで下車して滞在した点は異なるが、"外国人には推奨されていない"三等車に端から端まで乗った点は上記記事と同じ。


自慢では無いが私のロシア語力は、大学で第二外国語にロシア語を選択、5単位取るのに丸3年かける、という体たらくぷりで、当時ロシア語履修中にも関わらず、分かるロシア語は中1英語にも満たないレベルであった。実際、現地でロシア語はほぼ役に立たなかった。


自慢では無いがという書出しで本当に自慢にならないことを書く人生もあって良いと思う。海外で2〜3週間過ごしたくらいで変わる柔軟な価値観を備えて生きることも、自由であるのと同じように。


そんな中で、唯一役に立ったロシア語が「стакан(音:スタカーン、訓:コップ)」である。シベリア鉄道では各車両に、無料で無限に飲用のお湯が出てくるポットが設けられている。飲み物や即席麺をつくる際に湯を沸かす必要もなく、重宝する。しかし、当時、自分含めた同行者4人は、誰一人コップを持っていなかった。


周りを見ると、お湯のみならず、コップも貸し出してくれるようなのだが、それを車掌に伝えることが出来ない。このままではせっかく持参したインスタントコーヒーや紅茶を飲むことも叶わない。cupだのgrassだの言っても、英語は全く通じないため、ポカン顔である。


そのピンチを救ったのが、「スタカーン」であった。物珍しいのであろう日本人4人組に声をかけてきた車掌の甥っ子に「スタカーン」と伝えると、車掌室から4つのコップを持ってきてくれ、快適なシベリア鉄道ライフを送ることが出来た。


余談だが、コップは通常、車掌が販売するちょっとしたお菓子を購入することで普通に貸してくれる。チップ代わりみたいなものなのだろう。そういえばお菓子を売りに来た車掌を「日本人をナメるな!!」とばかりに拒絶した記憶もあり、周囲のロシア人たちは普通にお菓子を購入していることに気付いたのは、イルクーツク-ウラジオストク間の後半戦の車内であった。


記事の中で、車内の飲酒は原則禁止とあるが、普通に飲んでいるロシア人が多かったと記憶している。モスクワ-イルクーツク間では前述の車掌の甥っ子と酒盛りをし、チェイサーとして、こちらの虎の子のオレンジジュースをがぶ飲みされて閉口した。イルクーツク-ウラジオストク間では出稼ぎ労働者らしき男たちに、ウォッカのチェイサーにビールを飲まされ、フラフラになった。ロシア人たちは揃いも揃って酒が強く、冗談のような量のウォッカと、同量のチェイサーを飲む。


酒が入ると猥談に走るのは万国共通のようで、出稼ぎ労働者の男たちからは、卑猥な日本語を教えろと言われた。上記の記事の最終盤、patoさんが旅の相棒に日本語を教える、という場面がある。外国人に教える日本語が「さようなら」というのは粋な話だ。私が教えたのは「スケベ」だけである。さようなら、スケベ。異国の地で、ウォッカを飲みながら「スケベ、スケベ」と連呼したことは、素敵な思い出だが、「さようなら」との落差には目眩がする思いである。


お返しに卑猥なロシア語も教えてもらったが、ノートに書きつけられ、私が発音する度に彼らが爆笑していたその言葉は、どういう意味なのかは分からなかった。帰国後、意味を調べようかとも思ったが、それほどの熱意がなかったこと、また周囲に相応のロシア語力を持つ人間が女性しかいなかったこともあり、今も意味は分からないままである。


およそ、あの旅で出会ったロシア人たちと再び出会うことは、無いだろう。あの日教えてもらった「ロシア語の下ネタ」の意味を知ることも、無くていいと思う。改めていい旅だったなと思います。